本当に満室なのか?
さて、次第に本筋へと話を戻していくことになりますが、そもそも本当に満室なのでしょうか?ここらにも、「満室」のホテルを予約する裏ワザが潜んでいるようにも思えますよね。
客室の埋まり具合を示す数値となっているのが客室稼働率で、これの月の平均が80%以上になると満室になる日が出現します。各宿泊施設の場所などによっても異なってきますが、都市部の立地なら稼働率85%以上になると満室になる日が週に3日間程度は出てくると考えていいでしょう。
しかし実際に本当に満室になっているのでしょうか?ここがポイントなのですが、稼働率が100%になるということと、予約が取りにくくなるということは、必ずしも同じということではないのです。客室稼働率も毎日が100%ではありません。
例えばネットの予約コーナーで満室になっていたにもかかわらず、宿泊施設の方では空きがある場合もあるのです。ここからはホテル側からの事情を推察してみましょう。宿泊需要がこれだけ増えているのですから、実際に予約が取れない日もあるのですが、考えていただきたいのは、宿泊施設側の予約受付方法が状況を悪い方に持っていってないかという点なのです。
お客が予約をしたいタイミングにおいて宿泊施設側が予約を停止していても、その後にキャンセルが出たりすると、予約を再開していることがあります。ビジネス需要においては、予約ピークは14~7日前の予約です。この時期には予約が停止しているのに、その後キャンセルが出るからおかしなことになるのです。予約キャンセルは予測できていないのでしょう。団体の減少予測が苦手なホテルでは特にそうなるでしょう。